テレビで最近コマーシャンルしている「お薬なのに待ちきれない」ネクスガードが、話題になっていますね。
ネットをあちこち見ていると、「ノミ・ダニの薬らしいけど、今まで使っていたフロントラインプラスやジェネリック医薬品と較べてどのように違うのかな?」と思ってる人が多いようす。私もきになるのでじっくり調べてみました。
【ネクスガードとフロントラインプラスは主成分と駆除対象が違う】
まずネクスガードとフロントラインプラスはどちらもメーカーは同じ メリアル(Merial)です。
◆ネクスガードの成分と駆除対象について
ネクスガードの主成分は、アフォキソラネル(アフォキソレイナー)。血液から表面の毛細血管に到達後、効果を発揮し、投与してから約30分後くらいから効果が現れ、6時間以内にノミを駆除します。
かなり早いですね。この即効性の効果により、ノミが卵を産む前に駆除することができます。
マダニは24時間以内に100%駆除ができるので、マダニが寄生して感染が拡大する前に駆除する効果が得られます。また、1ヶ月間の駆除効果があるので、毎月1回投与するだけで継続してノミやマダニから愛犬を守ることができます。
ただですね、ネクスガードはノミに対して成虫の駆除だけで、卵や幼虫・蛹の駆除は確認できていません。ネクスガードは、ノミがネクスガード投与後のペットに噛み付いて始めて効き目が現れる薬。卵や幼虫は噛みつかないので駆除できないようです。
なので、6時間以内にノミを駆除となっていますが、実際は6時間後もノミが犬や猫のからだで動いているのを確認したとの口コミも多いです。投与後は、シャンプーもして、卵を産んでしまわないうちに早く完全駆除をするようにすれば大丈夫のようです。
また、ハジラミ、シラミも駆除できません。でも ハジラミ、シラミはあまり発生しないので、そこまで気にしなくてもいいかもしれないと思います。
◆じゃ、フロントラインプラスの主成分と駆除対象は?
フロントラインプラスの主成分は、Fipronil(フィプロニル) とS-Methoprene(S-メトプレン) 。スポットオンタイプで、首筋に垂らすだけで簡単に投与が出来るのが特徴ですね。
ノミの成虫だけでなく、ネクスガードでは確認できていないノミの卵やノミの幼虫・ノミの蛹、ハジラミ、シラミも駆除できます。マダニももちろん駆除できるので、駆除できる対象は、ネクスガードと比べると多いです。
【ネクスガードとフロントラインプラスの効果が現れるまでの時間】
ネクスガードは、6時間以内にノミを駆除します。この即効性の効果により、ノミが卵を産む前に駆除することができると謳っています。早く効くのがネクスガードの特徴の一つですが、前述したようにネクスガードは、ノミが投与後のペットに噛み付いて始めて効き目が現れる薬。
実際は「6時間以上経ってもノミが犬や猫のからだで動いているのを確認した」との口コミも多いです。なので投与後は、『ノミが犬に噛みつく前に卵を産んでしまう』その前に、シャンプーなどで完全駆除をするようにすれば、早い効き目を実感できるかと思います。
フロントラインプラスはスポットオンタイプで、皮膚に滴下するだけで血液中に薬の成分が吸収され、その成分を寄生虫が吸血することで駆除できる薬。ネクスガードと比べると皮膚から血液に吸収されるまでに多少時間がかかりますが、ノミは24時間、マダニで48時間で駆除できます。
多少の時間差はあれど、今まで何度かフロントラインプラスを投与してきて、確実に駆除できているのではないかと思います。
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【ネクスガードとフロントラインプラス 一番の特徴と違い】
◆ネクスガード一番の特徴
なんといってもネクスガードの特徴はチュアブルタイプだということ。ワンちゃんにとって好き嫌いが出る錠剤型とは違い、食べやすいソフトチュアブルタイプで、大豆をベースとした牛肉風味(牛肉は使用していません)です。
コマーシャルの「お薬なのに待ちきれない」は、この特徴からきていますね!餌やおやつの感覚で食べさせることができます。
気になるのが、うちの子は食べてくれるかな?というところ。
チュアブルタイプと言えども臭いや味がおいしくなく、食べないこともあるので心配です。でも、ネクスガードはしっかりその辺りの問題も考えてくれてあるようです。
ネクスガード販売しているメリアルの調査では、30頭のワンちゃんがのうち3頭だけは食べなかったそうですが、残りの27頭は喜んで食べてくれたとのこと。90%のワンちゃんが食べてくれたということになりますね。
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また、ネクスガードは食べるタイプのお薬なのでシャンプーの影響を受けません。すぐにシャンプーをすることができます。ノミ・マダニの駆除効果は約1カ月持続します。
◆フロントラインプラス 一番の特徴
フロントラインプラスはスポットオンタイプで、首筋に垂らすだけで簡単に投与ができるのが一番の特徴です。錠剤やチュアブルタイプと違い、犬の好き嫌いに関係なく使うことができるのが一番ですよね。
ただ、皮膚が弱いワンちゃんは時々ただれたり、赤くなったりする場合もあるそうなので、そういう場合はネクスガードや他の薬を選べばいいと思います。
また、フロントラインプラス投与後はしばらくシャンプーはできません。でも翌日にはできるのでそれほど気にすることはないと思いますけど。フロントラインプラスも、ノミ・マダニの駆除効果は約1カ月持続します。(ノミには1〜3カ月効果が持続)
●さいごに
最後になりますが、販売中のネクスガードは基本的には犬を対象としているので、残念ながら猫用はありません。猫に使いたい場合は、フロントラインプラスかジュネリックなどがあります。
⇒ ペットくすり専門店のノミ・ダニ薬の比較ページ
●まとめ
投与後すぐにシャンプーしたい人やわんちゃんに優しい薬を使いたいならネクスガード。
ノミの成虫だけでなく、卵・幼虫・蛹、ハジラミ・シラミを駆除したいならフロントラインプラス。
●今日の記事で紹介したペットの薬
⇒ ネクスガード(Nexgard)
⇒ フロントラインプラス(FrontlinePlus)
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